語尾は選択の結果。スティーブ・ジョブズとジャムの実験からわかる“無意識の選び方”


選択肢が多すぎると語尾が迷う──ジョブズの服と脳の選び方の関係

スティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着ていた理由をご存じでしょうか?それは「選択の回数を減らすことで、重要な判断に集中するため」と言われています。
人間は、1日におよそ35,000回もの選択をしていると言われています。小さな選択の積み重ねでも、脳にとってはそれだけで疲労の原因となり、選択と決断でエネルギーを消耗しています。

選択肢が多いと動けなくなる——ジャムの実験

有名な「ジャムの実験」では、24種類のジャムを並べた売り場よりも、6種類だけを並べた売り場の方が、実際にジャムを購入した人が約10倍にもなったという結果が出ました。
つまり、選択肢が多すぎると、私たちの脳は逆に「選ばない」ことを選んでしまうのです。これはエネルギーの消耗を抑えるためです。

私たちの脳が問いを立て続ける理由

人間の脳には「生き延びる(生存)」「仲良くする(共存)」「新しいものを生み出す(創造)」という3つの本能的な目的があります。
環境や人間関係が変わるたびに、脳はこの目的に基づいて無意識に問いを立てているのです。
たとえば、「この人は敵か味方か?」「ここは安心できる場所か?」「今、この発言は受け入れられるか?」といった問いです。

「良い・悪い」で選ぶ思考のクセ

その問いに対して、日本人の多くの人が「良い or 悪い」で判断します。私たちは、集団内での協調性を重視する文化の中で、「他と同じ・違いがない」「間違えない」ことが優先されやすい傾向にあります。
その結果、「悪い」と判断されたものには無意識にネガティブな意味を付け、自分自身にも「悪い」「ダメ」とラベル・レッテルを貼ってしまうのです。*日本だけがネガティブも本来の意味に「悪い」を加えてますよね

語尾は無意識の選択パターンの現れ

「〜しなきゃ」「〜すればよかった」「〜できない」といった語尾は、自分自身に対する評価や判断が「悪い」という選択から表れたものです。
語尾は、あなたの無意識の“選び方”の結果であり、思考のOS(基本プログラム)がそのまま言葉になったものです。

そして、1日3万回以上も選択を繰り返し、そのたびに語尾に「だめ」「できない」を繰り返していたとしたら──
それは、自分自身を「苦手な存在」「価値のない存在」と無意識に刷り込んでいく行為でもあるのです。

語尾を変えると、選択肢が増える

たとえば「〜しなきゃ」を「〜したいかも」に変えてみる。
たったこれだけで、脳の反応はまったく違ってきます。プレッシャーから自由になり、選択肢を自分の中に取り戻す感覚が生まれます。
語尾を変えるとは、選択肢のあり方を変えること。そして、それは思考や感情の流れすら変える「新しい自分のつくり方」なのです。

まとめ:語尾を変えることは、選択肢を変えること

語尾は、あなたの脳が立てた問いに対する“無意識の答え”です。
今この瞬間から語尾を変えることで、問いの立て方が変わり、選択肢が増え、思考の幅が広がっていきます。
語尾マネジメント®とは、選び方の幅を広げ、未来を創造していくための技術です。
今日からあなたも、自分の語尾を意識してみませんか?

FAQ:受講生からいただく質問より掲載

Q1:語尾を変えるだけで本当に思考が変わるの?
A:語尾は「内側(脳)で行われる無意識の選択基準」です。つまり語尾を変えることで、脳が新しい思考パターンを獲得し、悩まず行動できる状態にする手助けになります。

Q2:なぜ日本人は“良い・悪い”で判断しがちなの?
A:協調性や空気を読む文化が強いため、「間違えない選択」を優先する傾向があります。その結果、“悪い”という選択肢に敏感になりがちです。しかし、それは自分の本音とは違う選択をする場合があり、現実には”悪くない”状態が生まれてしまい、充実した人生とは程遠いものになるのです。そうならないためにも語尾を変えましょうというのが語尾マネジメントで提唱していることです。

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