自己肯定感が低い人の特徴と今日からできる1つの改善法

自己肯定感とは?自信との違い

「自己肯定感が低い」と感じたことはありますか?
なんとなく“自信がない”感覚と混同されやすいこの言葉。まずは、意味を明確にしておきましょう。

心理学での定義と現代人への影響

自己肯定感とは、「ありのままの自分を認める感覚」です。
心理学では、「成功しているから価値がある」のではなく、できてもできなくても“自分には価値がある”と思える感覚を指します。

弱みしか出せない仕事をしたり、社会に認められなくても、自分を認められるなら自己肯定感は強く、強みを発揮して仕事をしていて、社会的にすごいと思われていても、自分が認められていなければ自己肯定感は低い状態なのです。

しかも現代は社名や肩書など仕事の評価だけでなく、SNSでのいいねの数、フォロワー数などプライベートな部分でも評価されるようになり、24時間つながる機会があるため、この感覚を持ちにくい人が増えているのが現状です。

セルフイメージと他者評価の関係

自己肯定感が低いと、他者の評価に過敏になり、自分を他人の価値や言動で決めがちになります。
それは、他者の目によって、自分の人生のハンドルを握らせてしまう状態になり、ますます自己肯定感が低くなり、セルフイメージまで低くして、自分を嫌いにする負の連鎖が起きやすくなります。


自己肯定感が低い人に見られる行動パターン

では、自己肯定感が低い人には、どんな特徴が見られるのでしょうか?
代表的なパターンを3つご紹介します。

「ダメ、ムリ」が頭に浮かぶ

ミスや新しい課題が出たとき、すぐに「(どうせ自分には)無理」「たぶんダメ」など、未来を見てきたように先回りして結論づけてしまう傾向があります。←これが自分や相手の語尾に現れます。
自分への信頼が低くなり、夢や希望を手に入れにくい心の状態・モチベーションが大量に必要な状態でもあります。
脳が無意識にする反応なので、語尾を変える必要があります。

褒められても否定してしまう

「すごいですね」と言われても、「いえいえ、たいしたことないです」と即座に否定してしまう。
これは謙遜ではなく、“恩恵を受け取るような自分ではない”と無意識に考えている状態です。お店で自ら注文してお金を払ったのに、受け取りを拒否しているような、おかしな状態なのですが、無意識に近い反応なので、気づくことも難しいのです。

他人と比べてばかりになる

前述の2つの積み重ねは、自分をジャッジする言葉を繰り返しでもあるため、自分の軸を言葉で破壊してしまい、生きていくために「あの人に比べて私は…」と常に他人や世間(家族から社会)の常識、ニュース(フェイクニュース・陰謀論など含む)と比較してしまいます。←生存本能からの反応なのでこれも無意識にします。
その結果、さらに自分を信頼する軸を、自分で揺らがせ続け、不安・不信を積み重ねることになります


今日から実践できる自己肯定感の高め方

このような状態を「変えたい」と思うのが当たり前ですよね。とくに3つとも無意識に行っているので
気づいたら一刻も改めたいところ。ここからは、”私のおすすめ” の前に、一般的に紹介される小さな習慣を3つ紹介します。

毎日1つ「よかったこと」を書く

夜寝る前に「今日よかったこと」を1つだけノートに書く。
たったそれだけで、“自己のポジティブな(少しでも行動した)面”に意識を向ける練習になります。

”ポジティブ=よいもの”と誤解していると段々書きにくく、続けられないので
呼吸・食事など当たり前にやっていることや、少しでも行動したことを書くのがポイントです。

「できたこと」に意識を向ける習慣

ToDoリストの「未完了項目」よりも、「今日完了したこと」を書き出す時間をつくる。
“できている自分”に焦点を当て直すことで、自信が育っていきます。

しかし、自己肯定感が低い人は、そもそもToDoリストをつくるのが苦手だったり
我慢しながらやっています。

呼吸した。会社に行った。玄関から出た。食事した。など世間で役立つ、他人に評価されるなど関係なく
自分が生きるためにしたことをねぎらう!これが脳と無意識を安心安全にして、自己肯定感を育てます。
自己肯定感の自己は自分のことですから、自分が生きるためにすることが、一番大事なのです!

「ダメな自分」にもOKを出す練習

「今日はミスがあったけど、それでも自分には価値がある」
そう言葉にしてみてください。
自分の弱さを認めて受け入れることが、最大の強さにつながります。

そもそも自分が弱いからダメと無意識で設定するのが自己肯定感を低くする要因なのに
それを認めるなど頭でわかっても、心は納得しません。←放っておくと自分嫌いになる原因です。
やさしい気遣いのある言葉は脳をだませても、無意識は、だまされません。

人間はミスをしますし、ダメな部分や弱い点があります。誰でもです。
立派だと思っている人も、優秀な人でも、有名な人でも、無名な人でも、自己肯定感に関係なくミスをし、弱い部分があるし、ダメだと思う点があるのです。

なぜなら、人は協力し、お互いの長所で一緒に大事なことを成し遂げ、成長し仲良くなって、多くの人を巻き込んでいくために、弱い部分、ダメな部分があるからです。

ハーバード大学の幸せの研究にもあるように、人と共に生きることが人間の1番の幸福です。
それを実現するためには、弱い部分、ダメな部分が必ず必要なのです。
「ミスが当たり前、ここは助けてもらおう」と言葉にして、書き留めてください。


”私のおすすめ”と”まとめ”と次の一歩

自己肯定感を育てる環境とは?

自己肯定感は、「自分の内面」だけでなく、親や職場など周囲の人間関係と、常に影響を与え合っています。
たとえば──職場や家庭、友人との間で「安心して話せる」と感じられるかどうか。それは、実はあなたの心の状態、つまり“自己肯定感”が深く関係しているのです。

なぜなら、私たちの【頭の中の言葉】──つまり、自分に対してどんな言葉をかけているか──は、そのまま【日々の会話の語尾やトーン】として外に現れてくるからです。

そしてその言葉が、また相手の反応を生み出し、あなたの自己肯定感に影響を返してくる。
つまり、自己肯定感は「内なる言葉」と「外との会話」がループしながら育まれていくものなのです。

あなたの日々のコミュニケーションに「評価」ではなく、安心と安全でつながる「共感」がありますか?

もしなければ、あるのは、価値や周りの意見を大事にして、感じていることを我慢している自分。自己肯定感を低くする自分です。やめるのは我慢であり、することは、本心を話すこと

まずこの視点を自分にもつために、「我慢している自分がいるか?」と問うことが、私のおすすめする、たった1つのことです。

我慢しているならことがわかったら、本当はどうしたいのか?、これを必ず書いてください。書かないとモヤモヤが続き、恐れや怒りなど強い感情に育ち、いつまでも無意識に自己肯定感を低くするループが再開します(残念ですがそれに馴染んでるからね)。
ループを断つために書く!これも忘れずに。

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